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うつ病

うつ病は、抑うつ気分や興味・喜びの喪失を主な特徴とし、これらの症状が少なくとも2週間以上続く病態です。

症状について

精神面の症状

  • 気分の落ち込み
  • 興味や喜びの喪失(「好きだったゲームに身が入らない」など)
  • 集中力や思考力の低下(「TVが1時間以上見れない」など)
  • 自責感や無価値感(「自分のせいだと思い詰めること」など)
  • 死についての反復的な思考や希死念慮

身体面の症状

  • 易疲労感
  • 不眠
  • 食欲低下
  • 身体の痛みや不調(頭痛、胃腸の不調など)

治療は薬物療法、精神療法、環境調整などです。重症度や患者様の状態、状況や考え方に応じて適切な治療法で治療を行います。

当院で行う治療について

うつ病の治療は、薬物療法、精神療法、環境調整の三つからなります。

①薬物療法

日本うつ病学会の作成した『日本うつ病学会治療ガイドライン』に沿った形で、重症度分類や症状、身体疾患の既往などに応じて、適切な薬物治療を行います。客観的な情報以外にも個別的な事情にも配慮いたします。食欲が出にくいものをご希望の方、夜にお子様の対応などが必要なため夜間でも眠気の出る薬は避けたい方など薬物の特徴を踏まえ、なるべくご希望に沿うような処方を心がけます。ただし、患者様が希望した薬をそのまま処方するわけではありませんので、その点はご承知ください。また、100点の薬は中々なく、ご希望に完全に合う処方は難しい現状もご理解ください。

②精神療法

最も広く行われていると思われる支持的精神療法を基本として行います。専門的な話になりますが、支持的精神療法とは自我機能を強化するということです。自我機能は患者様一人一人が持っている「心の中を調整する機能」です。もう少し詳しい説明は、『適応障害』内の【当院で行う治療】②分析でしているものと重なるので、こちらをご参照ください。

その他、精神療法には認知行動療法などもございますが、当院では心理士がいないため狭義の認知行動療法は行えません。しかし、認知行動療法のエッセンスを用いた診療は行いたいと考えています。うつ病とはなんなのか、どの症状がうつ病からきているのかなど心理教育を行なったり、その他必要に応じてコラム法や行動活性化などの治療法も取り入れます。

③環境調整

うつ病の治療において“休む”ということは重要な役割を担います。しかし、言うは易し行うは難しで、本当の意味で“休む”というのはそう簡単なことではありません。置かれた状況や背景からそもそも休むのが難しい方も多いですし、例え物理的に休むことができたとしても、直ちに精神が休まるわけではありません。少しでも本当の意味で“休む”ことができるようにアシストしていきたいと思います。

※精神科の病気は個別性が高く一律な治療は難しいため、こちらの内容は当該患者様全てに上記の診療を保証するものではありません。

【参考文献】

日本うつ病学会治療ガイドライン

うつ病の認知療法・認知行動療法 (患者さんのための資料)

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